BELについて

マイクロトラック・ベル株式会社の前身である日本ベル株式会社の歩みをご紹介します。



ガス吸着装置の開発

装置開発に成功した後、仲井は圧力計の営業であった義元得治と企業化を決め、1988年に日本ベル株式会社を設立しました。

社名の「ベル(BEL)」は“Business for Enjoying Life”の頭文字を取ったものです。現在と同じように当時の日本人も働き過ぎだと言われていましたが、社員と家族の充実した楽しい生活のために仕事に邁進する、というモットーをあらわしています。また分析メーカとしては珍しく、創業者の義元得治をモデルにした「BELKONG」をマスコットキャラクターとしました。

故 直野博光先生とガラス製ガス吸着装置
ガラス製の吸着装置



日本ベルの発足

マイクロトラック粒子径分布測定装置は、日本の産業界を支える“影の立役者”として活躍してきました。ニュースやTVで脚光を浴びることこそないものの、我々の便利な世界を実現させている産業の発展はマイクロトラックのような材料評価装置の活躍により実現しています。

さまざまな産業分野を横断する粉粒体技術は「産業の地下水」ともいわれています。食品、化粧品、医薬品、電子部品、エネルギー、建築、製紙、衣類など、我々の生活を支える産業におけるモノ作りの基本、その始まりは粉粒体であることがほとんどです。

小麦粉、砂糖、塩、コーヒー等の食品をはじめ、日焼け止めクリームの紫外線防止効果を担う酸化チタンや二酸化亜鉛、セラミックコンデンサーの肝であるチタン酸バリウム、セメントの強度や硬化特性を決めるフライアッシュや二酸化ケイ素、インクジェットプリンターのインク、そして打錠する前の粉砕原薬まで、その粉粒体特性、特に粒子径分布は最終製品の特性を左右する重要なファクターとなっています。 今後、さらなる技術革新により、環境、エネルギーそして医療分野を筆頭に我々の生活はますます便利さを増していくことが期待されています。

マイクロトラックは今後もお客様のニーズにお応えし、脇役ながら“キラリ”と光るオンリーワンの技術を磨き続けてまいります。

3本レーザー搭載のマイクロトラックMT3000Ⅱシリーズ



このように日本ベル株式会社は日本で唯一の自動吸着装置メーカとして出発し、その後、水蒸気吸着装置・化学吸着装置・高圧吸着装置に代表される吸着を利用した粉粒体解析メーカとして成長しました。日本吸着学会、日本イオン交換学会、分離技術会での学会発表を通して技術賞を受賞し、JIS,ISOなど各種の標準化委員会にも参画してきました。 単に比表面積・細孔分布測定・真密度測定装置を販売するのではなく、お客様の要求にあったカスタム化および共同研究、国家予算による開発を通じて、マイクロリアクター、混合ガス吸着装置、ナノ吸着量測定装置、分離膜評価試験装置、燃料電池評価装置などニッチな分析装置を開発し、着実に技術力をつけ日本国内では揺るがない地位を築き上げました。2007年からは、本格的に海外進出を図り世界における存在感を拡大しています。

今日まで無事に事業を継続発展することが出来たのは、社員の頑張りはもとより、会社設立に賛同いただいたパートナー、製品開発にご指導ご鞭撻賜りました諸先生・研究者の方々、そして何より創業当初から当社製品をご利用頂いたお客様のご支援と社員の協力があったからこそ、今の当社があります。心より厚く感謝申し上げます。

会社設立時メンバー(写真左:仲井、中央:義元)と初号機BELSORP28
会社設立時メンバーと協力者(写真後列中央:仲井、前列左から直野先生、義元)



吸着とは

吸着とは、吸着質が固体表面にて雰囲気の濃度とは異なることを表します。特に当社の技術はガス吸着を利用したもので、飽和蒸気圧より低い圧力にてガス分子の濃度が気相と固体表面で異なることを言います。つまり、固体表面が吸着分子を固体表面に固定化することを吸着と呼び、表面積や細孔が多いと吸着量は上昇することになります。この吸着現象を一定温度で測定したものが吸着等温線であり、この実験結果から比表面積・細孔分布を解析することが可能となります。

窒素・アルゴン・クリプトンなど不活性ガスの吸着は固体の構造解析に使用され、BET理論解析により比表面積が計算されます。また、各種の細孔分布解析理論(BJH、HK法、NLDFT/GCMC解析など)により数百nm以下から分子サイズまでの細孔分布を解析することが可能です。 また、水分子やその他の酸塩基性ガスによっては、化学吸着により固体表面の物性評価をすることが可能で、これらのパラメータは地球環境やエネルギー問題の解決、さらにはさまざまな先端材料開発において重要な技術となっています。  

GCMC法による細孔内ガス分子凝縮過程の再現(京都大学:宮原稔教授、田中秀樹講師との共同研究)
装置イメージ


製品の歴史

1987年 高精度全自動ガス吸着装置 BELSORP-28
1989年
2月
高精度全自動ガス吸着装置 BELSORP-36
1990年
8月
11月
輸入品 流通式微少熱量計 Microscal FMC
自動蒸気吸着量測定装置 BELSORP-18
1991年
2月
高精度表面積/細孔分布測定装置 BELSORP-28SA
昇温脱離スペクトル装置 TPD
1993年
8月
11月
高圧ガス吸着測定装置 BELSORP-HP
ナノセンシング吸着量測定装置 BELQCM
1995年
11月
12月
極微少表面積測定装置 BELSORP-TCV
全自動昇温脱離スペクトル装置 TPD-1-AT
高温蒸気/ガス吸着量測定装置 BELSORP-18PLUS
1996年
6月
11月
高温/高圧熱重量測定装置 MSB-TG
磁気浮遊式天秤 MSB
1998年
3月
11月
高圧流体密度測定装置 MSB-HD2
成分ガス/蒸気吸着量測定装置 BELSORP-BG
1999年
3月
触媒反応装置 BEL-REA
高圧ガス吸着測定装置(磁気天秤式) MSB-AD-H
2001年
3月
12月
高分子膜水分収着量/伝導度同時測定装置 MSB-AD-V-FC
自動比表面積/細孔分布測定装置 BELSORP-mini
前処理装置 BELPREP-flow
多検体金属分散度測定装置 BEL-METAL-3
2002年
5月
12月
破過曲線測定装置 BELSORP-Dyna
輸入品 高濃度ゼ-タ電位・粒度分布測定装置 AZR-Ⅱ
2003年
2月
4月
10月
触媒分析装置 BELCAT
輸入品 高濃度ゼータ電位測定装置 ZetaProbe
高精度蒸気吸着量測定装置 BELSORP-aqua3
2004年
7月
12月
自動比表面積/細孔分布測定装置 BELSORP-mini
Ⅱ前処理装置 BELPREP-vacⅡ
2005年
2月
8月
12月
S分離膜欠陥構造解析装置 Porometer-nano
前処理装置 BELPREP-flowⅡ
固体酸化物型燃料電池評価・劣化試験装置 BEL-SOFC
金属分散度測定装置 BEL-METAL-1
2006年
3月
4月
6月
12月
触媒分析装置 BELCAT-B
高精度ガス/蒸気吸着量測定装置
BELSORP-max触媒分析装置 BELCAT-A
触媒分析装置 BELCAT-M
低温可変温度制御ユニット BELCryo
2007年
1月
3月
10月
11月
輸入品 貫通細孔径分布測定装置 Porometer3GBET1
点法測定装置 BELSORP-QSA
蒸気吸着測定装置 BELSORP-GVSDRY-WET
サイクル劣化試験装置 BEL-CLT
2008年
3月
4月
多成分高圧ガス吸着量測定装置 BELSORP-VC
ガス混合ユニット Chemflow
2009年
1月
2月
3月
蒸気発生装置 BELflow
昇温脱離スペクトルユニット TPDProオンラインガス分析計 BELMass
低温可変温度制御ユニット CATCryo
高精度ガス吸着量測定装置+X線回折装置 BELSORP+XRPD
2010年
8月
7月
9月
膜分離試験装置 BELSem
定圧吸着量測定装置 BELSORP-PVT
輸入品 貫通細孔分布/ガス透過性測定装置 Porolux1000
2013年
3月
多検体BET比表面積測定装置 BELSORP-MR6
2014年
1月
触媒分析装置 BELCATⅡ
2015年
2月
3月
輸入品 水銀ポロシメーター Pascal
真密度測定装置 BELPycno
2016年
3月
12月
高精度ガス/蒸気吸着量測定装置 BELSORP-max
Ⅱ比表面積測定装置BELSORP-MR1
2018年
7月
比表面積/細孔分布測定装置 BELSORP-miniX